生涯研修・講習会終了報告【2012年分】

 

~多数のご参加ありがとうございました。~

中央南支部学術講演会

【日技生涯研修(自由・6単位)】

開催日時 平成24年6月17日(日)14:00~17:00
開催場所 大阪国際交流センター
主  催 (社)大阪府歯科技工士会 中央南支部
講  師 藤本 光治氏(中央南支部会員)
テ ー マ 形態・色調・生物学的調和を求めた補綴マネージメント
「ドクターとのコミュニケーションによる環境構築の重要性」
参加人数 83名
報告
会場には技工士学校の学生を含み83名が参加し盛況な講演会となりました。
~わかりやすく丁寧な解説~
会場となった大阪国際交流センターアイハウス3階中会議室の銀杏は、ホテル棟にあり少し豪華さを感じる会場でした。
今回の講演会のテーマは『形態・色調・生物学的調和を求めた補綴マネージメント ~ドクターとのコミュニケーションによる環境構築の重要性~』です。講師の藤本先生は(医)健志会ミナミ歯科クリニックに勤務され、SJCD臨床テクニシャンコースのインストラクターも務めるテクニシャンです。
講演では、歯牙の形態的な特徴を示し医院での症例から生物学的調和の重要性を丁寧に解説されました。たっぷりのスライドとわかりやすい講演で、追加の質疑応答もあり予定時間を少し超過して講演は終了しました。

行岡医学技術専門学校技工科同窓会卒後教育学術講演会

【日技生涯研修(自由・3単位)】

開催日時 平成24年6月24日(日)13:30~16:30
開催場所 エルおおさか
主  催 行岡医学技術専門学校技工科同窓会
講  師 吉田 忠司 先生
テ ー マ 熱可塑性アクリル義歯を成功させるためにクリアすべき事項を考察する
~先生にご満足を~患者さんに喜びを~
参加人数 27名

 

日本歯科技工学会近畿支部 第9回学術大会・総会

【日技生涯研修(基本・5単位)】 

開催日時 平成24年7月7日(土)総会12:30~13:00 学術大会13:00~17:00
開催場所 (社)大阪府歯科医師会 大阪市天王寺区堂ヶ芝1-3-27
主  催 (社)大阪府歯科技工士会
講  師 ① 広嶋 肇 氏(京都府技)
② 岡本 貴富 氏(和歌山県技)
③ 吉川 智之 氏(兵庫県技)
④ 請家 浩文 氏(滋賀県技)
テ ー マ ① ジルコニアフレームを用いたオールセラミックス
② 天然歯を科学する
③ 「患者ニーズを満足させる上顎無口蓋義歯の設計」
患者ニーズを口腔粘膜を考慮した新たな上顎無口蓋義歯への取り組み
④ 「日々の技工から見える患者の疾患」
参加人数 223名
報告
広嶋氏はジルコニアフレームを用いた多様な補綴物を症例の製作ステップを分かりやすく説明され、そのフレーム設計が重要であると紹介しました。
岡本氏は基本である歯の形態を研究するためスタディーグループを作り、仲間がお互い切磋琢磨している。また患者さんの歯はオーダーメードであると考えると「合うのが当たり前」であり、その期待に応えるのが歯科技工士ではないかと説明された。
吉川氏は審美的で機能的な総義歯が一般化されるとそれ以上の要求が出てくるのが当然と説明し、その要求を満たすために無口蓋義歯の取り組みを説明された。これにより特に温冷感の飛躍的な向上が見られたと報告があった。
清家氏は奥様が看護師でもあり、特に歯周病と全身疾患の関係を日々の歯科技工から感じ、歯科医師との連携の中で歯科技工士が担う患者さんへの健康増進の一翼を担っていることの重要性を力説した。
今回の近畿支部学術大会の参加者は、会員135名、歯科技工学校学生123名、その他4名の計262名の参加でした。
また、今回は大阪府歯科医師会の御好意で会館講堂を使用させていただき、深く感謝を申し上げます。  近畿支部第9回学術大会
                左から広嶋肇氏、岡本貴富氏、吉川智之氏、清家浩文氏

大阪府歯科技工士会 学術講演会

【日技生涯研修(自由・8単位)】 

開催日時 平成24年7月22日(日)12:00~17:00
開催場所 海遊館ホール
主  催 (社)大阪府歯科技工士会
講  師 メーカー各担当者
テ ー マ 「CAD/CAM技工ナウ」~各社CAD/CAMシステムの現状~
参加人数 2144名
報告
クラレノリタケデンタル株式会社・塗師幸浩氏、株式会社豊通マシナリー・瀧隆介氏、大信貿易株式会社・八木 卓也氏、デンツプライ三金株式会社・吉田 信雄氏、スリーエムヘルスケア株式会社・大西潮氏、株式会社ジーシー・真辺浩典氏、ノーベルバイオケアジャパン株式会社・服部憲昭氏に「CAD/CAMシステムの現状」についてご講演いただきました。
当日は大阪の気温34度とかなり暑い日であったが、会員74名学生67名未入会3名の合計144名の方がご参加下さいました。
最先端技術の紹介という事で。海遊館ホールにおいて「CAD/CAMシステムの現状」を7社のメーカーに来て頂き、それぞれ自社システムの現状をプレゼンテーションして頂いきました。1社あたり30分で非常にテンポよく7社の現状、そしてこれからが凝縮していた講演会でした。
近年IT技術の発展は急速に進み、歯科技工業界でも歯科補綴物のデジタル化、新しい材料の選択肢、これから我々歯科技工士がどのようなポジションで歯科技工に取り組んでいかなければならないかが今回、この7社の講演で感じることが出来たと思います。学術講演会

演者の皆さん

北大阪支部学術講演会

【日技生涯研修(自由・8単位)】

開催日時 平成24年8月26日(日)13:00~16:30
開催場所 新大阪歯科技工士専門学校
主  催 (社)大阪府歯科技工士会 北大阪支部
講  師 高崎 卓司 氏(北大阪支部会員)
テ ー マ セラミックレストレーションを成功させるための技工士の役割
参加人数 66名
報告
現在、ジルコニアの進化は留まるところを知らず、トランスルーセントといった透明感の高いジルコニアや、咬合圧に強いといわれているジルコニアプレス、削りだしのままのフルジルコニアクラウンの登場などジルコニアは日々進化を遂げている。最近では、チッピングやクラックなどの原因もほぼ解決したように思われる。
そして、今や避けることのできないインプラントの上部構造におけるジルコニアの優位性など、それぞれの失敗の原因や、成功のカギなどを多くの症例を通して解説して頂いた。また医院からのスタディモデルの扱いかた、色調の確かさ、より良いシェードを得るためのカメラの撮り方など細かく解説して頂いた。また最終的に、患者に於いてのジルコニアクラウンと歯肉との調和の確認など、模型作製から患者への装着へと、3時間の講演が過ぎて行った。
質問時間も過ぎ、時間がオーバーしてしまったが、とても有意義な講演だった。講演後、高崎先生、高崎デンタルスタッフの皆さんを囲み懇親会を開いた。

『デンタルフェスタ2012』

【日技生涯研修(自由・6単位)】

開催日時 平成24年10月14日(日)13:00~16:30
開催場所 阿倍野区民センター
主  催 (社)大阪府歯科技工士会・(社)大阪府歯科衛生士会
講  師 ① 曻地 三郎 先生(医学・文学・哲学博士、「しいのみ学園」園長)
② 原田 庸人 先生 (歯科技工士・西日本歯科補綴研究所 代表)
テ ー マ ① 『人生には 余りはない』 ~今からでも遅くはない 十大習慣健康法~
② 『総義歯における長年経過の報告』
参加人数 214名
報告
曻地三郎先生(医学・文学・哲学博士、「しいのみ学園」園長)と、曻地先生が長年愛用されている総義歯の製作にあたられた原田庸人先生(歯科技工士)をお迎えし、『106歳の健康長寿マイスターに学ぼう ~しっかり噛んで、おいしく食べて健やかに~』と題した講演会が開催された。このイベントは、近年本会と大阪府歯科衛生士会が共同開催している。講演に先立ち、午後1時から補綴物や口腔清掃グッズなどが展示され、受付を終えて記念品を受け取った来場者は興味深く閲覧していた。その後午後2時に開演され、時見本会会長と衛生士会の永井るみこ会長のご挨拶に続き、講演がスタートした。講演1は曻地先生による「人生には余りはない~今からでも遅くはない・十大習慣健康法~」でした。先生は、公的交通機関を利用して世界一周をした最高齢者として“ギネス世界記録保持者”(32日間・16回搭乗・旅行距離57000キロ)で、講演旅行を行った際に達成し、後に認定されたとのことでした。黄色のタキシードに黒のシルクハットで登場された先生は、柔らかな口調で、笑いを交えながら講演旅行にまつわる数々のエピソードや、食事の際に“一口30回噛む”等々、幼少時代から現在まで継続している健康法を説明され、最後は黒田節まで踊られ、会場は終始和んだ雰囲気となっていた。(詳しくは、先生のブログをご覧下さい。キーワードは106歳です。)講演2は原田先生による「総義歯における長年経過の報告」でした。曻地先生が75歳の時に総義歯製作の依頼で初対面。それ以来、義歯の製作をはじめ、粘膜調整剤(ハイドロキャスト)を用いて調整を行い、曻地先生の健康を支え続けている。若い頃、アメリカでのDr.パウンドやDr.キャンベルとの出会いにおける大きな収穫についての話も印象的であった。日頃、曻地先生をはじめ、様々な患者さんと出会う中で、「噛めないつらさ」や「噛めるようになると、心まで変わる」ことを目の当たりにしているとも語っておられた。今後も患者さんと治療に携わるデンタルスタッフと協力して仕事に取り組んでいきたい。と述べられ締め括られた。開催に至るまでの準備にご協力頂いた歯科衛生士会の役員の方々に深く感謝するとともに、今後も両会の親交を深め協調しながら、歯科医療業界の発展に寄与していきたいと思います。
最後になりましたが、ご講演頂きました曻地三郎先生と原田庸人先生、ご後援頂いた大阪府、社団法人大府歯科医師会の皆様、記念品をご提供頂きました協賛企業の皆様に紙面にてではございますが、厚く御礼申し上げます。
原田 庸人先生

原田 庸人先生

曻地 三郎先生

曻地 三郎先生

 

北東支部 学術講演会

【日技生涯研修(自由・8単位)】

開催日時 平成24年11月10日(土)13:00~17:00
開催場所 エルおおさか
主  催 (社)大阪府歯科技工士会 北東支部
講  師 小渕 匡清 先生
テ ー マ 咬合平面を意識すると臨床が変わる
参加人数 50名
報告
スライドによるわかりやすい講演で、歯科医師と歯科技工士が協力し根拠に基づいた基準を用い咬合平面を設定し患者さんの幸せのためにゴールを目指す。そして「患者さんのいい笑顔が見たい!」という事でした。
「日本デンタルショー2012」が開催されている中ではありましたが、64名の参加があり、若い参加者も多く、内9名が新入会員でした。そこで、新入会員の池田さんの感想です。
「今回、技工士になって初めての学術研修に参加させて頂きました。内容は、歯科医師の先生が講演されていたので、難しく、すぐには仕事に反映出来なさそうだったのですが、ドクターの考え等も分かり、また、スライドでわかりやすく解説して頂いたのですごく良かったです。
これからは、学術研修の内容をもっと分かる為に、自分でも勉強し、技工士として、もっと成長したいと思います。

第3回中央南支部 学術講演会

【日技生涯研修(自由・6単位)】 

開催日時 平成24年11月18日(日)13:30~16:30
開催場所 エルおおさか
主  催 (社)大阪府歯科技工士会 中央南支部
講  師 貝原 紘一 先生(中央南支部会員)
テ ー マ 模型から見る 歯とからだ(模型診断の模型読みの意義)
参加人数 63名
報告
講演ではスライドの他にビデオの視聴や講習がありました。スライド・ビデオでわかりやすくビデオでは臨床での映像が使われ、実際に患者さんの顎位のズレを正常に戻し好転反応が見られたところが紹介されました。また、講習ではドライスカルの模型なども展示されました。模型診断のもとになる模型上の基準点をわかりやすく説明していただきました。
内容は現場ですぐに役立つ講習会でした。参加者は、有意義な時間を過ごせたと思います。

『南大阪支部 学術講演会』

【日技生涯研修(自由・8単位)】

開催日時 平成24年12月2日(日)13:30~17:00
開催場所 堺市産業振興センター
主  催 (社)大阪府歯科技工士会 南大阪支部
講  師 佐藤 幸司 先生(日技認定講師)
テ ー マ ハイブリッド義歯の製作ガイドライン
参加人数 39名
報告
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