生涯研修・講習会終了報告【2013年分】

~多数のご参加ありがとうございました。~(開催日順に掲載)

『中央北支部 学術講演会』

【日技生涯研修(自由8単位)】

日  時 平成25年1月27日(日)13:00~16:30
場  所 新大阪歯科技工士専門学校
主  催 (社)大阪府歯科技工士会 中央北支部
講  師 上原 芳樹先生(㈲ファイン 取締役)
テ ー マ 臨床に活用できるマテリアルの種類-「形態」とその選択基準を考える-
参加人数 52名
報告
㈲ファインさんでは歯冠修復系の仕事全体の割合でみるとジルコニアフレームが40~60%も占めており、その他のマテリアルは、メタルフレーム(Co‐Cr)、ガラスセラミックのマテリアルだそうである。
最近特にジルコニアフレームが急増しており、その要因としてジルコニアフレームに透過性とグラデーションの付与が可能となった点があげられるという。その為、築盛無しの審美的且つ強度に優れるオールジルコニアクラウンが作成できる為、その需要に繋がっているとのことであった。
このように需要の増えてきたジルコニアやガラスセラミックを用いる際に注意する点として支台歯の色調があるが、メタルコアやよほど濃い色の支台歯でなければセメントのシェード次第で色調がコントロールでき、これによりシェードトラブルなくセットできるということであった。
この他にも日々の仕事に活かせるトピックスばかりの講演で、私の仕事内容とよく似た点も多くみられ、とても参考になった。実際に私自身の仕事でもメタルよりもジルコニアやガラスセラミックを扱う機会が多くなってきている。その辺りのマテリアル選択を以前から他社ではどのようにされているのか気になるところであった。
ファインさんの今後の展望に興味が尽きない。自分自身のスキルアップに繋がる講演であった。

 

『北大阪支部 学術講演会』

【日技生涯研修(基本5単位)】

日  時 平成25年2月3日(日)13:00~16:30
場  所 豊中市すこやかプラザ
主  催 (社)大阪府歯科技工士会 北大阪支部
講  師 ①北谷 真先生((社)豊中市歯科医師会)
②戸田 篤先生(日技認定講師)
テ ー マ ①周術期における口腔ケアについて
②総義歯製作7つのポイント
参加人数 68名
報告
講演Ⅰには豊中市歯科医師会常務理事であられる、北谷真先生による「周術期における口腔ケアについて」であった。現在、周術期、つまり手術前後における口腔ケアの重要性が高まっている。周術期にしっかりした口腔ケアを行うことで、術後の合併症が軽減され治療効果そのものが向上することが期待されている。特にがん患者において日本歯科医師会と国立がん研究センターが連携して口腔ケアを行っていくことが決まり、各地で講習会が行われトピックスとなっている。がん患者の周術期における口腔ケアの意義や、一部で始まっているその実際の資料を元に講演して頂いた。
講演Ⅱは日技生涯研修認定講師の戸田篤先生による「総義歯製作7つのポイント 健康美と機能の追及」の題材の講演だった。歯科技工士にとって総義歯が難しく悩む理由は、根本的に生体ということと技術を歯科医師と連携するということがポイントになり、口腔内の失われた空間を復元形成する技術が必要な総義歯製作は、患者により良い義歯を提供するためには、その情報を確実な意思伝達が求められている。
製作する歯科技工士に、設計が届けられていないのが現状ではないか。模型に床外形線のみ書き込み「おまかせ」で依頼されてはいないか。臨床において歯科医師と連携を上手くするための7つのポイントを理解することで「健康美と機能の追及」が可能になり、患者の生体意義・コミュニケーションと連帯・総義歯の設計、個人トレー、模型設計、基礎床咬合床製作、人口歯排列、歯肉形成、義歯完成までの数値化された基礎的な技術を講演して頂いた。戸田先生の2時間30分の講演が延長したほど有意義な講演だった。

 

『南大阪支部 学術講演会』

【日技生涯研修(自由8単位)】

日  時 平成25年5月26日(日)13:30~17:00
場  所 堺市産業振興センター(堺市北区長曽根183番地5)
主  催 (社)大阪府歯科技工士会 南大阪支部
講  師 佐藤 幸司先生(日技認定講師)
テ ー マ ① 厚生労働省令改正の意義と展望
② 義歯の客観的な臨床考察
参加人数 29名

報告
南大阪支部として3回目の学術講演会を、前回に引き続き佐藤幸司先生を迎えて、5月26日(日)の1:30から堺市産業振興センターにて開催しました。当日は絶好の行楽日和にもかかわらず、学生 5名他支部 5名を含む 30名が熱心に佐藤先生の話に耳を傾け、ペンをとっていました。
第1部の厚生労働省改正の意義と展望では、技工指示書の記載事項や構造設備基準、トレーサビリティーの話をされました。これら国からのお達しのことよりも、佐藤先生の持論に特に興味が惹かれました。歯科技工指示書ではなく、薬の処方箋のように歯科医から依頼される歯科技工依頼箋に改めるべきだと、名は体を現すのだから、皆考えるべきだと、熱心に解いておられました。そうすれば歯科医も依頼箋に対して点数がとれ、技工士もひょっとすれば直接請求の道もあるのかなと、嬉しい想像までしてしまいました。
第2部は佐藤先生の本職であるデンチャーの話です。BBSシステムを、日本の国立大学歯学部で8大学が取り入れることになったそうです。10年掛かったが、ようやく此処まできたと語っておられた。基本的なガイドラインを分かりやすく話して頂き、学生も喜んでいました。
講演会が終わってからの机、椅子配置換えも皆さん、特に学生さんに一生懸命お手伝いしていただき現代の若者に対してすごく希望を抱きました。
大変お忙しい佐藤先生とともに、ご参加いただきました皆様と有意義な一日を過ごさせていただきましたことに対して、南大阪支部役員一同感謝申し上げます。
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佐藤 幸司 先生

 

『技対・組織合同セミナー』

【日技生涯研修(自由8単位)】

日  時 平成25年6月29日(土)13:00~17:00
場  所 海遊館ホール
主  催 (社)大阪府歯科技工士会
講  師 ① 北山 陽一 先生(大阪府歯科技工士会顧問弁護士)
② 時見 高志(大阪府歯科技工士会 会長)
③ 山下 茂子(大阪府歯科技工士会 副会長)
テ ー マ ① 歯科技工士(所)として遵守すべき法令等について
② 講造設備基準とトレーサビリティの実践について
③ ”ひとりラボ”等の小規模歯科技工所における「歯科技工録」の作製方法について
参加人数 232名
報告
今回のセミナーは、歯科技工所の構造設備基準の明示や歯科技工指示書への患者の氏名記載など重要な改正がなされた本年4月1日施行の歯科技工法施工規則についての講演であった。
まず初めに、北山陽一氏(本会顧問弁護士・梅新法律事務所)を招き弁護士の立場からのご講演と、具体的な事例についての質問に解答頂いた。北山顧問弁護士からは、構造設備基準が通知から歯科技工士法施行規則へと省令化されたことにより、防音対策等、歯科技工所として求められる基準を遵守する責任があり、また歯科技工指示書に患者氏名が追加され、個人情報の保護の観点からも、その取扱いには十分な注意が必要であることなど、法律的見地から、歯科技工士(所)として注意すべき点や、具体的な対応についての説明と確認がなされた。特に歯科技工所を開設されている会員の方々には、参考になったと思われる。
次に、本会の時見会長より、構造設備基準とトレーサビリティの実践について、具体的な事例を織り交ぜながらの講演があった。廃棄物処理や通常技工作業に不可欠な器材の完備等では、省令遵守以前の良識の範疇で判断できる事項についての説明も再度行われ、これらの周知徹底と円滑な施行が求められることが伝えられた。
引き続き、本会の山下副会長より、“ひとりラボ”等の小規模歯科技工所における「歯科技工録」の作製方法について、日技作成の歯科技工録基本モデルとパワーポイント画面よる‘より活用しやすい’フォーマット(案)も紹介された。補てつ物の製作・管理・納品業務に係る具体例を交えながら、日常業務における重要で繁雑な品質・工程管理を効率的に記録してゆく方法が紹介された。
最後に、重光俊憲副会長の閉会挨拶で締め括られ、4時間にわたるプログラムは終了した。本会としては、数年にわたり支部単位で実施してきた同説明会の集大成としてセミナーになったと思われる。
本年度の合同セミナーの参加者は、大歯技会員141名、他府県技会員3名、非会員16名、学生72名、合計232名であった。今後も引き続き、技対・学術・組織が協力し、本会会員にとって有益な講演会を企画開催していきたい。
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北山 陽一 先生

 

中央南支部学術講演会

(日技生涯研修:自由6単位)

日  時 平成25年7月28日(日)13:30~16:30
場  所 エルおおさか(大阪市中央区北浜3-14)
主  催 (社)大阪府歯科技工士会 中央南支部
講  師 瓜坂 達也 先生(中央南支部会員)
テ ー マ Seeing true colors and pure form
(口腔内画像にデジタル加工を施し確実に歯牙色調を再現する方法、他)
参加人数 34名
 報告
歯牙色調をわかりやすく観察
講演は、多くのスライドが準備され、PCを有効に活用することにより歯牙の画像をデジタル加工しその色調をわかりやすく観察する手法などが数多くの症例から具体的な方法が紹介されました。また、先生ご自身のこれまでの経験から会得された色調の調整方法や材料の選択基準につても紹介されました。デジカメの基礎的知識を解説
それに、デジタルカメラ画像を歯牙の色調観察に用いるための基礎知識を丁寧に解説していただきました。市販のデジタルカメラの特性を紹介しつつ、いかに歯科診療の特徴に合わせていくかの重要なポイントを知ることが出来たと思います。予定の時 間を超過し、質疑応答の時間も取れなかったのは残念でしたがとても中身の濃い講演になりました。

 

第1回実技研修会

(日技生涯研修:自由10単位)

日  時 平成25年8月25日(日)12:30~17:00
場  所 大阪府歯科技工士会館2F実習室(大阪市住吉区我孫子5-14-7)
主  催 (社)大阪府歯科技工士会
講  師 藤野 大輔 先生(日技認定講師)
テ ー マ 新規歯冠用硬質レジン(リソデックスハーデュラ)の特性を活かした前装冠の製作
参加人数 19名
報告
材料等は(株)松風に提供して頂いた。研修会の内容は藤野氏が日技認定講師ということもあり材料の解説は丁寧でなおかつ硬質レジン全範の注意点、形態修正の勘所を細かくレクチャーして頂いたとても良い実技研修になったと思う。
参加者の感想(一部抜粋)
・細かい所まで教えてもらえたので良かった。
・レジン築盛をまだした事が無かったので、1~10まで教えて頂き、今後の参考にさせてもらおうと思いました。
・形態の見方、触り方、表現の仕方が参考になりました。
・使ったことの無いレジンだったのですごく参考になりました。
・最初から最後までわかりやすく教えてもらい、今後自分の仕事に役立てていけたら良いなと思いました。
・学校の授業でしか作ったことがなかったので、とても勉強になりました。
・非常に良かったです。技工士1人でラボ(院内)でやっているため、自分が正しいのかわかりませんでした。今日お勉強させて頂いた事をまた仕事に活かしたいと思います。
・レジンをやりだしてから、日が浅い為、今回この様な研修を開いて頂いたので技術やマテリアルの知識が学べてとても良かったです。またラボでも試していきたいと思います。
・形態修正の技術を細かく教えていただき、とても有意義な時間を過す事ができました。
・日頃、疑問に感じていた点も丁寧に説明しながらデモをして頂いたおかげで分かりました。明日からの仕事で形態修正を思い出し、作業します。とても貴重な時間でした。藤野先生、ありがとうございました。
実技研修会 jitugi2

 

日本歯科技工学会近畿支部第10回学術大会

(日技生涯研修:基本5単位)

日  時 平成25年9月29日(日)13:00~17:00
場  所 東大寺総合文化センター 金鐘(きんしょう)ホール
主  催 日本歯科技工学会 近畿支部
内  容 記念講演会
講演Ⅰ  演題「歯科技工の変遷と未来~CAD/CAM技術を活かすためにも~」
演者:齋木 好太郎 先生 (一社)日本歯科技工学会会長
講演Ⅱ  演題「咬頭嵌合位の安定から大臼歯咬合面形態を考察する」
演者:藤尾 明 先生   (大阪府歯科技工士会)
講演Ⅲ  演題「Make  Standard! Part2」
演者:橘 勝一 先生 (和歌山県歯科技工士会)
参加人数 295名
報告
平成25年9月29日(日)に奈良県東大寺総合文化センター金鐘ホールにて、(一社)日本歯科技工学会近畿支部25年度総会・第10回学術大会が開催された。総会は、小野山幸夫氏(奈良県)が議長として、以下の報告、ならに協議事項が上程され賛成多数にて可決された。支部長時見高志氏の挨拶のあと、来賓挨拶として、(一社)日本歯科技工学会会長 齊木好太郎氏からの挨拶があった。支部長挨拶の中では、当日参加者の中におられた初代支部長の速見 憲氏、また当初より歯科技工の学術活動に貢献された玉置敏夫先生(大阪歯科大学)の紹介があり、会場からの温かい拍手が沸いた。
また今年7月に韓国で開催された第5回国際歯科技工学術大会開催に日本代表としてご尽力された、末瀬一彦先生(大阪歯科大学)よりお礼のご挨拶があった。
総会終了後、午後1時より約300弱の参加者の中、第10回学術大会が開催された。
今回の開催会場は古都奈良の大仏様のお膝元であり、この金鐘ホールは通常、お坊様の研修などに使用されている。非常に美しくシンプルにまとめられた会場であった。講演を始める前に第10回大会を記念して、当初第1回の立ち上げの時ご講演頂いた山本眞氏(当日欠席)に支部長より感謝状と記念品が代理の方へ贈呈された。
講演Ⅰでは齊木好太郎先生(日本歯科技工学会会長)が演題「歯科技工の変遷と未来 CAD/CAM技術を活かすためにも」として、過去から歯科技工の発展の延長線として、デジタル化が進み、それがCAD/CAMへと発展していると説明され、決してCAD/CAMが独立したものでなく歯科医技工の一部として今後ますます臨床技工へと応用されていく可能性がある。歯科技工士はそれを使いこなす技能も習得する必要性などを述べられた。
講演Ⅱの藤尾明先生(大阪府)は「咬頭嵌合位の安定から大臼歯咬合面形態を考察」と題して、大臼歯形態を例にとり上下咬頭接触点の意義、またそれに伴う対合する隆線や咬頭の処理の仕方など。日常の歯冠形態をデザインするときに非常に有益な考え方を説明された。会場にはこれから国家試験を受験して歯科技工士の道へ進もうとする、近畿圏の歯科技工士学校の学生も多数参加していたので、学生たちにも大いに役に立つものであった。
講演Ⅲの橘勝一先生(和歌山)は「Make Standard! Part2」では、いつもながらのフランクな口調での説明で参加者をひきつける話術で始まり、いきなりラボラトリーのスタッフ説明がありそのデフォルメされた氏の奥様の姿には、氏のユーモアには笑わずにはいかなかった。
講演内容は、歯科技工士から発信する情報の大切さや、それぞれの治療工程で行う歯科技工操作の記録の大切さなど、ただがむしゃらに技工物を作製するのではなく「記録」する重要性を説明されていた。   齊木好太郎先生 藤尾 明先生 橘 勝一 先生
齊木 好太郎 先生          藤尾 明 先生           橘 勝一 先生

 

匠の技を見るパート8

(日技生涯研修:自由8単位)

日  時 平成25年10月20日(日)10:00~15:00
場  所 新大阪歯科技工士専門学校(大阪市淀川区東三国6-1-13)
主  催 (社)大阪府歯科技工士会
講  師 冨田 真行・井尻 敦・小柳 一真・藤田 梨沙(全員大阪府技会員)
テ ー マ ①「フルデンチャーの排列」コース
②「クラウンのwax up」コース
参加人数 63名
報告
大阪府下技工士学校の学生・大阪府歯科技工士会各支部の若い会員のみなさんに参加していただき、受講者数計63名でした。
清水理事の進行で、山下副会長の挨拶で始まり、各講師の紹介がありました。今回は、フルデンチャーの排列コース2テーブル・クラウンWAXUPコース3テーブルに分かれて行われました。まず、各テーブル排列・WAXUPの説明を行いスタートしました。初めのうちは、受講者のみなさんは緊張されていましたが、各講師陣のシンプルかつ楽しい指導により、緊張も少しずつほぐれていきとても充実した実習が行われていきました。
今回は、午前の部・午後の部の二部構成で行い、クラウンWAXUPコース午前・フルデンチャー排列コース午後に、前川理事から「フェイスボウを使用した半調節性咬合器&平均値咬合器」のサプライズ講演も行われました。受講者の大半が初めて見る半調節性咬合器等に釘付けになっていました。
無事に各コース、午前・午後の実習も終わり各テーブル数名の受講者が「よくがんばりました賞」を受賞し記念品の歯ブラシセットを清水理事より手渡されました。
写真はこちらをご参照ください。

 

北東支部青年部活動報告会

(日技生涯研修:自由2単位)

日  時 平成25年10月27日(日)10:00~12:00
場  所 エルおおさか(大阪市中央区北浜東3-14)
主  催 (社)大阪府歯科技工士会 北東支部青年部
演  者 宮﨑 杏都・山本 吉保・宮内 剛志・千頭 勇介(全員北東支部会員)
内  容 青年部会メンバーによる活動報告ならびに日々の仕事についての発表
参加人数 24名
報告
当日は大阪マラソンの開催日と重なり、また、マラソンコースがエル・おおさかの目の前という事もあって、交通規制等でかなり会場周りが混雑していました。
今回の青年部会活動報告会は、青年部が中心となって行われた2回目の行事となりました。前回は他業界から講師を招き行いましたが、今回は講師を招くのではなく、青年部のメンバーから演者を選出しました。選出した演者は、宮内、宮崎、千頭、山本の4名で、青年部の活動報告の他に、日々の仕事についても発表しました。
今回の活動報告会の主旨は、北東支部青年部の活動を会員の方々に知っていただくこと、若い技工士が日頃どんなことを考えて仕事に取り組んでいるのかを知っていただくことです。私は演者のひとりですが、プレゼンの資料を作り、その内容を人前で話すというのは、なかなか経験することができるものではなく、大変いい経験になりました。それは他の演者の方々も同じだったと思います。
参加者の中には学生の方も数名ありましたが、全体的な参加人数は25名ほどと少なく、残念な結果となってしまいました。もちろん参加人数が多ければ良いというものでもないのですが、やはり青年部を立ち上げた意味などを考えると、もう少し支部会員の皆様の協力を得られればと思いました。
今後もいろいろな形で青年部が活躍する場があると思いますので応援よろしくお願いします。

 

感染症予防歯科技工士講習会

(日技生涯研修:自由6単位)

日  時 平成25年11月17日(日)9:00~12:00
場  所 CIVI北梅田研修センター
主  催 (社)大阪府歯科技工士会 ((公社)日本歯科医師会 ・(公社)日本歯科技工士会 共催)
後 援 大阪府・(社)大阪府歯科医師会・(社)大阪府歯科衛生士会
講  師 ①奥田 克爾 先生(東京歯科大学教授)
② 大西 正和 先生(日技認定講師)
テ ー マ ①「病原微生物の基礎知識」
②「補綴物作製過程における感染対策」
参加人数 214名
報告
この講習会は厚生労働省委託事業「歯科関係者感染予防講習会」の一環であり、日本歯科医師会、日本歯科技工士会の共催、また大阪府、大阪府歯科医師会、大阪府歯科衛生士会から後援を頂いての開催である。大阪での開催は、平成14年以来の11年目の2回目の開催である。
当日、大阪では最低気温が10℃を下回る、初冬を感じさせる天気であったにもかかわらず、午前9時の開講前から歯科技工士を中心とする、200名以上(詳細は別掲参照)の受講者が続々と集まり会場では立見席が出そうな勢いで満場になった。今まで、継続して啓蒙してきた効果で、この歯科技工における感染予防の意識も高まりを感じさせた。
講習会は、時見高志大阪府歯科技工士会会長の挨拶の本講習会経緯の簡単な説明の後、ご来賓の大阪府健康医療保健医療室 健康づくり課課長補佐 西田伸子先生、ならびに大阪府歯科医師会 理事 山上博史先生からご挨拶をいただき講演が始まった。
講演Ⅰとして奥田克爾 先生(東京歯科大学名誉教授)は「病原微生物の基礎知識」を通常の歯科技工士教育カリキュラムでは履修しない病原微生物の知識を日常生活や歴史的事例を挙げながら、また時として歯科技工と関連させながら講演された。
講演Ⅱとして大西正和先生(日技認定講師)は、感染予防の実際を日常の歯科技工業務の中にどのようにしてそれを実践していくのかを分かり易く講演された。
この講習会の参加者には、新しく編集された「歯科技工士のための感染知識と対策例」の小冊子が無料で配布された。この冊子は歯科技工所(室)において非常に簡素、かつ明確にまとめられており重宝する。またこの講演中、お二人先生の熱弁も影響したのか、参加者からは本当に熱意が感じられ、その後の質疑応答も活発であり、感染症の意識の高まりを本当に感じるものであった。kansen-okudakansen-oonishikansen-hukei

 

 

 

奥田 克爾 先生         大西 正和 先生

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