生涯研修・講習会終了報告【2017年分】

 

 ~多数のご参加ありがとうございました。~(開催日順に掲載)

 

『匠の技を見る(実技研修会)』

(日技生涯研修:自由6単位)

開催コード 92-52705
日 時 平成29年1月29日(日)13:00~16:00
場 所 新大阪歯科技工士専門学校(大阪市淀川区東三国6-1-13)
主 催 一般社団法人大阪府歯科技工士会
内 容 『ワイヤークラスプ屈曲』~臨床に即したワイヤークラスプ屈曲の実習~
講 師 森 直美 先生(中央南支部)  冨田 真行 先生(中央南支部)
参加人数 23名
≪報告≫平成29年1月29日(日)13:00~16:30 新大阪歯科技工士専門学校にて「匠の技を見る」ベーシックコースとして、 ワイヤークラスプ屈曲を行った。講師は、森直美理事、冨田真行理事の両名で、参加者は会員10名・学生12名・計23名であった。 参加者には各自模型を準備していただき、学生・歯科技工経験者の2班に分かれて、各々の実力に合わせて屈曲を行った。学生の皆様には、ワイヤー単純鉤(規制の模型)脚のループ・立ち上げ・肩部・腕部と内容を細かく分割し詳しくデモ&トライを行った。歯科技工経験者には、臨床模型を使ってワイヤー屈曲を行った。普段クラウン、ブリッジ担当で、ワイヤー屈曲を覚えたいという方、また、病院勤務で義歯修理の時、ワイヤー屈曲をするので参加したという方や、各々の目的をもって参加されていた。積極的に、ワイヤー両翼鉤にチャレンジしている方も見受けられた。
今回、群馬県歯科技工士会・手島哲久学術理事がぜひ群馬でも「匠の技」を開催したいと、熱い思いで見学にお越しいただいた。これから、全国に「匠の技」が広まっていく実感とより良い物にしていかなければという責任を感じた研修会であった。     

『北東支部学術講演会』

(日技生涯研修:自由8単位)

開催コード 92-52706
日 時 平成29年2月26日(日)13:00~16:30
場 所 マイドームおおさか(〒540–0029 大阪市中央区本町橋2-5)
主 催 (一社)大阪府歯科技工士会
内 容 ①『機能するパーシャルデンチャーへのキーワード』
②『Viva Denture Technician』~患者満足度の高いデンチャー製作~
講 師 ①小山 邦宏 先生(日技認定講師)
②今西 秀郷 先生(日技会員)
参加人数 60名
≪報告≫約60名の方にご参加頂き、盛会に行われました。
今回はデンチャーワークをテーマに小山先生、今西先生にご講演頂きました。
臨床ケースの写真や動画など、大変貴重な資料にも関わらず数多くご紹介いただき、また、今後雑誌に掲載される予定の内容まで披露して頂きました。
“明日への技工に活かされる”実用的な講演内容であり、皆さんの士気も高まったように感じました。講演会後には懇親会を開催し、先生方を囲み楽しい時間を過ごしました。
また、先生方の所属するスタディーグループ「K.S.I.」の主幹であられる奥森健史氏も講演会と懇親会にご参加頂き、学術講演会に華を添えて頂きました。
 

『北大阪支部学術講演会』

(日技生涯研修:自由10単位)

開催コード  92-52704
日 時 平成29年3月5日(日)12:30~17:00
場 所 豊中市すこやかプラザ(大阪府豊中市岡上の町2丁目1-15)
主 催 一般社団法人大阪府歯科技工士会
内 容 ①『信頼される歯科医療に向かって』
②『晋美修復治療における歯科技工士の役割』
講 師 ①城徳 昭宏 先生(豊中市歯科医師会:理事)
②都築 優治 先生(日技認定講師)
参加人数 75名
≪報告≫2部構成として、第1部は豊中市歯科医師会の城徳昭宏先生、第2部はR a y D n t a l  L a bo r の都築優治先生に講演していただいた。
第1部は城徳先生の【信頼される歯科医療に向かって】という題材だった。日々の診療に於いて治療を行っている臨床医にとって、どのように診断し、治療ゴールを設定し、治療計画を立て、治療を行っているかを口腔内の画像と共の講演だった。患者にとって治療方法、どこまで治療するのか人それぞれ歯科にたいして価値観が違う。また先生方も治療方法が違うなど詳しく説明していただいた。信頼される治療とは安全性が不可欠である。安全とはリスクを減らすことであると。患者が安心して治療を受けるゴールの間には、歯科技工士、歯科衛生士などの専門職との協力、連携なしには治療は進まない。また、治療に関わるメンバーが共通認識を持って治療ゴールまでの過程を口腔内の画像を通しての講演だった。
第2部は歯科技工士の都築先生による【審美修復治療における歯科技工士の役割】という演題だった。昨今、歯科材料の進歩やC A D /C A M テクノロジーの発展により、審美修復治療における臨床成果は修復結果やプロセスなど多くの水準を満たし、もはやある意味確立された治療カテゴリーであると言える。審美修復の目指すゴールは天然歯に傚った自然美の再現に始まり、時に患者の思い描く理想美をも追及しなければならない。
その際、我々歯科技工士は適切なマテリアルを選択し、確かな技術力を持って根拠ある対応を行うことが基本となるが、それ以上に大切なことは患者の声にしっかりと耳を傾け、時に心理を読み取りクリニカルサイトといかにコミュニケーションを図りながら、治療プロセスを共有するかが自身の臨床水準を高めると確信していると、先生自身の臨床を振り返りながら治療ゴールに辿りつくまでを紹介し、審美修復治療に携わる面白さや感動を伝えてみたいとの講演だった。また、都築先生は、ドクター、歯科衛生士とのコミュニケーションが大事である。歯科技工士は患者の笑顔を作るのが最終目的であると。
参加者は73名だった。懇親会は、両先生を囲み、大いに語り合った。
  

『匠の技を見る』

(日技生涯研修:自由8単位)

開催コード 92-52708
日 時 平成29年5月21日(日)13:00~16:30
場 所 新大阪歯科技工士専門学校(大阪市淀川区東三国6-1-13)
主 催 (一社)大阪府歯科技工士会
内 容 『有床義歯・模型作りと咬合器装着』
講 師 三嶋 敬一 先生(日技会員)
愛尾 健一 先生(日技会員)
参加人数 29名
≪報告≫学生17名、会員12名の合計29名で、学生対象とした内容であったが、本年度卒業した会員の参加も見られた。実習は臨床の注意事項など新卒者も学生もとても熱心に、講師である三嶋敬一氏(北東支部)、愛尾健一氏(北東支部)の話を聞いていたと感じた。

『南大阪支部学術講演会』

(日技生涯研修:自由6単位)

開催コード  92-52707
日 時 平成29年6月4日(日)13:30~16:30
場 所 堺市産業振興センター(堺市北区長曽根町183番地5)
主 催 (一社)大阪府歯科技工士会
内 容 ①『ダブルライセンスから見た歯科技工』
②『歯科技工の今後のあるべき姿』
③『シンポジウム~今かかえる技工士問題を考える~』
講 師 ①西村 好美 先生
②佐藤 孝司 先生
参加人数 25名
≪報告≫佐藤幸司先生、西村好美先生とのコラボでの講演会となりました。
西村好美先生には、「ダブルライセンスから見た歯科技工」と題して、ご自身がどうして歯科技工に携わり、形態を追求してきたかなど、体験を通して講演してくださり、色調も形態を追求する中に有る事等。参加された方々は感動されていました。また46歳からなぜ歯科衛生士の資格を取りに行ったかも話しもあり「ありの目から鳥の目を持つことが大切だ。」とも教えて頂きました。
 佐藤幸司先生には、「義歯製作のガイドライン」と「歯科技工士の今後のあるべき姿」と題してご自身の研究、経験、体験から、こうすれば失敗せず成功するデンチャーのポイントを教えて頂きました。そしてこれからの歯科技工士のあるべき姿等を話して頂きました。
 その後、シンポジウム「今抱える歯科技工士問題を考える」と題して、参加者と共に取り組みました。3年前、南大阪支部の学術講演に、佐藤先生が日技の技対理事をされている時にも「医療法に委託の根拠が定めて無い」との興味深いお話を伺いしました。2年前には、本会主催で海遊館に於いて、またもや佐藤先生に医療法について講演して頂き、現状の問題を解決するには、「医療法の15条の2に業務委託の根拠を定める事」この道しか無い、この道が通れば未来に希望があると確信致しました。
 そして今回、西村先生もこの道に同感されているとお聞きし、お願いしたところ快くお引き受けして頂き、今回お二人のコラボが実現したのです。
 最後に「皆さんと共に考えるシンポジウム」という形で進めさせて頂きました。
議題、は1.歯科技工士不足 2.離職率の高さと未来 3.これから忙しくなる 4.補綴装置か補綴物か? 5.海外委託の問題 6.CAD/CAM 口腔内スキャナー 7.歯科技工士会の組織率の低下 等、参加されている皆さんと共に活発に意見交換が出来て良かったと思います。
 

『匠の技を見る』

(日技生涯研修:自由8単位)

開催コード  92-52709
日 時 平成29年7月23日(日)13:00~16:30
場 所 新大阪歯科技工士専門学校(大阪市淀川区東三国6-1-13)
主 催 (一社)大阪府歯科技工士会
内 容 『石膏カービング』
講 師 岩佐 努  先生(中央南支部) 千頭 勇介 先生(北東支部)
愛尾 健一 先生(北東支部)  友西 康輔 先生(北東支部)
参加人数 46名
≪報告≫講師は北東支部の友西氏、千頭氏、愛尾氏、中央南支部の岩佐氏が担当して、石膏カービングについての基礎から応用を各参加者のレベルに合わせてレクチャー及びデモを行いその後各参加者が1~2本のカービングを完成することができた。
学生や会員合わせて46名の参加者はかなり集中してカービングに取り組んでいました。最後に清水会長から優秀賞の授与式がありとても充実し楽しい技工ができた1日でした。
 

『学術講演会』

(日技生涯研修:基本5単位)

開催コード  92-12701
日 時 平成29年9月10日(日)13:00~16:30
場 所 海遊館ホール(大阪府大阪市港区海岸通1-1-10)
主 催 (一社)大阪府歯科技工士会
内 容 ①『changing dental technician change the world』~今後の歯科技工士に求められること~
②『歯科技工に役立つレントゲン、CT画像の見方』
講 師 ①清水 潤一 先生
②奥野 幾久 先生
参加人数 114名
≪報告≫当日は会員104名学生10名の合計114名と多くの参加があった。
前半には清水会長により、現状の技工士業界を踏まえ今後歯科技工士に求められるものは何なのかを、また後半には奥野先生により歯科技工に役立つレントゲンCTの見方など我々技工士にとっても歯科従事者として必要な知識を題材に公演が行われた。
今後起こりうる業界の変化に対し我々歯科技工士も歯を作るだけでなく、まだまだ学ばなければならないことがあると痛感させられた、非常にためになるご講演であったと感じた。

『女性歯科技工士セミナー』

(日技生涯研修:自由6単位)

開催コード  92-22701
日 時 平成29年10月8日(日)13:00~16:00
場 所 グランフロント大阪 北館タワーB 10F(大阪市北区大深町3-1)
主 催 公益社団法人 日本歯科技工士会
内 容 第1部『輝く女性を目指して』~女性歯科技工士として~
第2部 経営者の皆様へ~女性歯科技工士を長く雇用いただくために~
講 師 山下 茂子 先生
藤王 千春 先生
徳永 恵美子 先生
参加人数 118名
≪報告≫去る10月8日、大阪梅田のグランフロント大阪にて、日本歯科技工士会主催の「女性歯科技工士セミナー」が開催されました。勿論、男性の方の受講もOKでしたが、これだけ女性歯科技工士に特化した内容のセミナーは初めてでした。
内容も小難しいことではなく、今現在、実際に働いていらっしゃる方のお話。どうして歯科技工士になったのか、どのようにして現在の職場に辿り着いたのか、どのようにして結婚や出産という人生のターニングポイントを乗り越えてこられたのか等、学生さんや若い歯科技工士達の参考になったのではないでしょうか。
講師の徳永恵美子さん、藤王千春さん、山下茂子さん、お三方それぞれに歯科技工士としての人生を真剣に考えて、悩んで前に進んでこられたのだと胸が熱くなりました。
そして第二部の「経営者の皆様へ」では、これからの歯科技工業界で恐らく重要な働き手になるであろう女性歯科技工士をどのように雇用したらよいのか、のヒントが示されたように思います。今回のセミナーをきっかけに、今まで女性の雇用に尻込みしていた経営者の方々が、少しでも前向きに考えてくださると良いなと思いました。
まだまだ女性歯科技工士の立ち位置は微妙です。しかし実際にこの仕事を続けて、今も現場で働いている女性歯科技工士がいることも確かです。これまでの先輩方の努力を無駄にしないように、後輩の足を引っ張らないように、日々精進していかなければいけないなと切に感じた1日でした。
  

『匠の技を見る』

(日技生涯研修:自由8単位)

開催コード  92-52710
日 時 平成29年10月15日(日)13:00~16:30
場 所 新大阪歯科技工士専門学校(大阪市淀川区東三国6-1-13)
主 催 (一社)大阪府歯科技工士会
内 容 『ワイヤークラスプ屈曲』 ~臨床に即したワイヤークラスプ 屈曲の実習~
講 師 山野 剛志 先生(北東支部)
森 直美  先生(中央南支部)
参加人数 28名
≪報告≫講師は、山野剛志氏、森直美氏、参加者は、会員8名、学生7名、未入会6名を含め、21名で行いました。
今年1月にも開催したワイヤー屈曲ですが、好評につき10月にも開催することとなり、現在、義歯の臨床の現場ではコンビネーションクラスプの需要が多くを占めるということと、国家試験にも対応ということで、コンビネーションクラスプを重点的に行いました。
参加者で、4年目の歯科技工士さんは現在、歯科技工所勤務で、次のステップでワイヤーを覚えたい、歯科医院勤務の技工士さんは、修理などのワイヤークラスプに対応するために参加したということで、日々の臨床技工のスキルアップのために、とても熱心に受講されていました。
また、学生さんは国家試験と就職を控えています。高齢化社会を踏まえ義歯の仕事をしたいという学生さんも数人いて、臨床の模型でのワイヤー屈曲に、一生懸命取り組んでいる様子でした。
今回は、3時間の短い時間でしたが、参加した皆さんが「プライヤーを上手に使ってワイヤーの傷をつけずに素早く屈曲」することを、少しでも実践できたらと思います。
また、今回、歯科医師の先生の参加があり、歯科業界においても「匠の技を見る」の情報のますますの広がりを感じるとともに、ワイヤークラスプは、臨床の現場においても学校においても重要ということを、改めて認識し、講習会を今後も続けていきたいと思いました。
 

『日本歯科技工学会近畿支部第14回学術大会』

(日技生涯研修:8単位)

開催コード  92-32701
日 時 平成29年10月29日(日)13:00~16:30
場 所 コラボしが21(滋賀県大津市打出浜2-1)
主 催 一般社団法人 日本歯科技工学会 近畿支部
内 容 ①歯科用CAD/CAMシステムの現状と展望
②ジーシー『Aadva』システムについて
③松風S-WAVEシステムについて
講 師 ①末瀬 一彦 先生
②木南 良二 先生
③岩切 信也 先生
参加人数 42名
≪報告≫当日は台風22号の影響もあり、参加人数は約50名と小人数にも関わらず、熱心に聴講されていた。
大会では大阪歯科大学の客員教授の末瀬一彦先生による原点にもどろう!!歯科用CAD/CAM システムの現状と展望と題して講演が行われました。講演では口腔内スキャナーの精度や特徴について論文データを引用して解りやすく説明をして頂いた。
また、これまでご尽力を頂いてきた歯科技工士教育について、大綱化・単位制に移行するに当たって学校独自のカリキュラムが求められる。現在の学校の教育年限は2年~4年制が混在している中、これまで以上に教育目標を明確にして教育していく必要があるのではないでしょうか、と締めくくられた。
次に、株式会社ジーシーの機械開発部の木南良二様よりAadva システムについて、株式会社松風の岩切信也様よりS-WAVEについての紹介があった。各社とも商品の特徴について解りやすく説明をして頂いた。   

『実技研修会』

(日技生涯研修:6単位)

開催コード  92-52712
日 時 平成29年11月12日(日)13:00~16:00
場 所 新大阪歯科技工士専門学校(大阪市淀川区東三国6-1-13)
主 催 一般社団法人 大阪府歯科技工士会
内 容 ①『これからのデジタルデンティストリー』
②『口腔内スキャナーの活用法』
講 師 ①岩永 浩幸 先生(デンツプライシロナ株式会社)
②前川 清和 先生(大阪府歯科技工士会理事)
参加人数 27名
≪報告≫講師として前川理事、デンツプライシロナ株式会社から岩永浩幸先生をお招きして2部構成で講義をして頂いた。参加者は会員10名、学生3名、計13名であった。
始めに前川理事から現状の歯科技工についてのお話しを頂きCAD/CAMの重要性や現在の口腔内スキャナーは日本国内の歯科医院では5%導入している事や今後、口腔内スキャナーの導入が進んでいく事など今後の歯科技工士に求められている事についてお話しを頂いた。
次に岩永浩幸先生から口腔内スキャナーの説明をして頂き実際に受講者の方々が口腔内スキャナーに触って体験して頂くなど楽しく学べた研修会になった。
そして、質問される方も多くこれからの歯科技工(CAD/CAM)の関心がすごく高まっていると改めて感じた。とても有意義な研修会であった。
 

『北大阪支部学術講演会』

(日技生涯研修:6単位)

開催コード  92-52713
日 時 平成29年11月18日(土)18:00~21:15
場 所 新大阪歯科技工士専門学校(大阪市淀川区東三国6-1-13)
主 催 大阪府歯科技工士会 北大阪支部
内 容 ①『低侵襲で質の高いCo2臨床』
②『日本人の中に縄文人と弥生人が存在する』
講 師 ① 荒川 義活 先生
② 貝原 紘一 先生
参加人数 37名
≪報告≫参加者は歯科医師3名を含む、42名が参加し盛況な講演会となりました。
最初の講演は、摂津市歯科医師会の荒川義浩先生の『低侵襲で質の高いCO2レーザー臨床』CO2レーザーとは粘膜を切ることや吐血に優れていて、全国の歯科医院に4万台近く流通しています。
しかし荒川先生はCO2レーザーを効果的に使用している歯科医師は少ないのではないか?と語り、荒川先生の日頃の臨床でのCO2レーザーの活用を紹介しました。
臨床の歯科治療は非製造業であり、サービス業であるがゆえの生産性の悪さの課題を抱えています。質の高い低侵襲歯科治療が歯科の効率性に貢献すると荒川先生の提言で纏められました。
後半の講演は『日本人の中に縄文と弥生が存在する“顎模型診断と歯とからだを診る”』西日本歯科研究会代表の貝原紘一先生。
貝原先生の語る歯と体との関係性は私自身が初めて聞くことばかりで驚きの連続でしたが、印象的な話として歯列の一部が反対咬合している【ロック】と言われる現象。私のこれまでの理解ではこれは不正咬合であり、可能なら矯正治療をして治すべきもの…と思っていましたが、【ロック】は安易に治すべきでないと様々なスポーツ選手の実例を挙げました。【ロック】を治してからスポーツの成績が低下した人達。中には人格まで変貌した人も…。
歯科とはとても奥の深い分野で学ばなければならないことがもっと沢山あると認識した講演会でした。
 

『匠の技を見る』

(日技生涯研修:自由4単位)

開催コード 92-52719
日 時 平成29年12月3日(日)10:00~12:00
場 所 新大阪歯科技工士専門学校(大阪市淀川区東三国6-1-13)
主 催 (一社)大阪府歯科技工士会
内 容 『歯冠修復 WAX-UP』
講 師 寺野 和也 先生
中城 一樹 先生
佐藤 有起 先生
参加人数 81名
≪報告≫青年年部主催の匠の技を見るを開催した。機能&時短FMC WAX-UPというテーマで同年代の3人に講師を務めて頂きました。3部形式で2人の先生方にはディスカッション形式のWAX-UPやスライドを使った講演を行いました。若手対象の講習会だったということもあり日頃、講師自身が仕事をしている中で気を付けている点や工夫をしているところなどをこれからの未来を担う若い方たちに何か伝えれないかと講演の準備をしていただいた。当日は100人を越える参加者で会場は埋め尽くされて、大盛況であった。
 

『中央北支部学術講演会』

(日技生涯研修:自由8単位)

開催コード  92-52718
日 時 平成29年12月10日(日)13:00~17:15
場 所 新大阪歯科技工士専門学校(大阪市淀川区東三国6-1-13)
主 催  大阪府歯科技工士会 中央北支部
内 容 ①『真髄を極める!義歯製作における歯科医師とのコミュニケーション』
②『労働衛生に関する法的基礎知識と、歯科も絡めた最近のトピックス』
講 師 ①吉田 忠司 先生
②森本 剛 先生
参加人数 46名
≪報告≫吉田先生はわが支部会員で長く役員でもご活躍され支部にはなにかとご協力いただいています。六年前支部学術講演会でご講演をお願いしていましたが体の不調から延期、その後無事回復をされ満を持して今回、義歯を主に開業されている先生の目線から各工程でのキーポイントをお話しされました。ただこれから臨床というところでタイムアップ、是非続きを次回にご講演いただければと思います。(広報 上原)
森本先生は現在までコーヌステレスコープを治療の軸に開業されている歯科医師、一方、労働衛生コンサルタントの資格もおもちで大阪府歯科衛生コンサルタント協議会役員でもある先生の目線から前半は技工士を取り巻く環境の問題意識を改めて気づかせていただき、後半は、現在あまりテーマとしては取り上げられないコーヌステレスコープの優位性についてご教示いただきました。どちらのテーマも多くの会員に深く認知していただきたい内容がたくさんありましたので、引き続き、繰り返しご講演をいただければと強く感じた本講演でした。(学術 山下)
 

 

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